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埼玉県立和光国際高等学校
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卒業式式辞

校長室より:卒業式式辞 

 
                            
  
 
   
平成24年度 卒業証書授与式
    
式辞
  

 例年になく厳しかった冬の寒さが過ぎ、本校の桜もその蕾を膨らませ、新たな生命とエネルギーを生み出す春の躍動が随所に感じられます。
 この佳き日に、多数の御来賓、保護者の皆様の御臨席を賜り、第二十四回卒業証書授与式が盛大に挙行できますことを、心から感謝申し上げます。
 
 本年度は、本校情報処理科の卒業生を送る最後の年度であり、本校の歴史において特筆すべき卒業証書授与式となりました。一昨日、情報処理科全員が保健室前に集合し、記念の植樹を行いました。開校以来二十六年の歴史において、情報処理科が果たした本校情報教育への多大な貢献と資格取得等の輝かしい実績を振り返り、新たな門出となれたことを、ここにご報告いたします。
 
 320名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。そして、限りなく深い愛情でお子様を見守られ、支えて来られた保護者の皆様、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。
    
 皆さんは、国際高校としての本校の特色ある教育の中で、高い志を持ち、日々努力を重ね、仲間と支え高め合い、充実した高校生活を送ることができました。毎日の授業を中心とする学習活動はもとより、資格検定への挑戦や受験に向けての勉強、様々な学校行事、部活動、生徒会活動、国際交流活動、海外研修、ボランティア活動など、数え上げればきりがないほどの多種多彩な活動に取り組んできました。こうした活動のすべては、私が「和の国文化」と呼ぶ、本校ならではの、生徒の豊かな活動が華やかに開花したものであり、本校の充実した文化の根幹を成すものです。皆さんのパワーとエネルギーあふれる活動、活躍が、和国の発展に大きく寄与して来ました。私が3年生の皆さんに贈ったメッセージの数は、594通にもなりました。他のどの高校にも負けない密度の濃い高校生活を送った皆さんに、心からの敬意を表すとともに、すばらしい生徒諸君に恵まれた校長として、これほどうれしく、また、誇らしいことはありません。
 
 皆さんが生きてきた18年間は、バブル経済崩壊に続く長い不況、度重なるテロや大震災の発生など、必ずしも、順風満帆で穏やかな時代ではありませんでした。その間に、私たちを取り巻く社会の環境は、少子・高齢化や都市化の進展、産業構造の変化、経済のグローバル化、急速な情報化等、驚くばかりの速さで変化して来ました。人と人との関係、家族、地域、国との関わり、社会構造そのもの、こうしたすべてのものが大きく変化し、価値観の多様化、モラルや社会規範の希薄化が進み、地球環境や生命倫理等の新たな問題をも引き起こしています。今、まさに、私たちは、人類がかつて経験したことのない激動の時代、先を読めない時代を生きています。
 
 こうした見晴らしが悪く、視界が低下した状況の中で、皆さんは、自分の置かれている位置を自覚し、座標軸を見定め、どのような目標に向かって進むべきかを考え,目標の実現のために主体的に行動していく力を身に付けなければなりません。
   
 この困難な時代を生き抜いて行くためには、知徳体のバランスの取れた総合的な生きる力を強化することこそが何よりも重要です。
 
 そのまず第一は、学ぶ姿勢です。多種多様な世界に興味関心を持ち、論理的、科学的に探究し、正解のない問いに正面から立ち向かい、解決していこうとする意欲や態度が、自らの道を切り開いていくことにつながります。自分は本当は何をしたいのか、何を学びたいのか、何をするべきなのかを、心の底から自分に問い、言い訳やごまかしをせずに、自分の真の心の声と対話することが重要です。
 
 第二に、国際社会で通用する豊かな心です。高い志と向上心を持って前向きに行動する意志力、規範意識と倫理観を持って他を思いやり奉仕する優しさと謙虚さ、日本人としての自覚と誇りを持って他の伝統や文化を理解し尊重する態度とマナーが、世界の人々との友好的な関係を築く上で重要となります。
 そして第三に、どんな困難な状況も乗り越えて行く強靱な体力と精神力、健康な心身です。健康な生活の重要性を認識し、自分の健康状態を把握し、健康増進の努力、心身の鍛練を続けなければなりません。
 ips細胞の研究開発でノーベル賞を受賞した京都大学の山中教授は、限りない希望と夢を私たちに提供し、無限の可能性を追求する真の挑戦者との凛とした姿勢を私たちに示しています。山中教授は、周囲の理解が得られない様々な困難な状況の中でも、研究者としての純粋な魂を持ち続け、遺伝子と細胞に関する基礎研究を続けました。ノーベル賞受賞の際には、大切にしている家族をそばに置き、一人奢り高ぶることなく研究スタッフのチームワークを称え、難病に苦しむ多くの人々を救う医療への貢献という使命感を明確に表明しました。学生時代から柔道やラグビーで鍛えた強靱な肉体と精神で、日本の科学者として、欧米に対する競争意識を研究の促進へとつなげて行こうとしています。
 教授がアメリカのグラッドストーン研究所に留学していた時代に恩師から教わった言葉をここでもう一度確認しておきましょう。
  VW. Vision, Work hard. です。
長期的な展望としっかりとした目標を持ち懸命に努力を重ねれば一念は必ず叶う、展望のないままの一所懸命に陥ってはいけない、ということです。
 目標を持つこと、将来の自分へのビジョンを持つことは、これから何十年も社会の一員として生きていく君たちにとって、何よりも重要です。よく見えない世界でよく見えるようになるための努力が必要です。
 国際社会は、震災に傷ついた我が国に対して、心温まる支援の手を差しのべてくれた一方で、一国の事情などお構いなしの過酷な厳しさを示しながら、日々激動しています。その変化に的確に対応し、誇りある日本人として、アジア人として、国際人として、自立した存在として生きていくことが皆さんには課せられています。皆さんは、日本の復興の柱となり、日本の力を世界に示す架け橋として、国際社会で活躍する人材です。数々の歴史的困難を乗り越え、再生、復興を続けてきた我が国の、この上なく貴重な宝です。
 
 視力も聴力も奪われたヘレンケラーの言葉があります。
 Keep your eyes to the sunshine and you cannot see the shadows.
 太陽に目を向けていれば、影は見えない。

 自分の太陽を見つけてまっすぐ進んで行く皆さんに贈る言葉です。
 
 皆さんが、日本の明日を担う柱となるべく、毎日毎日を新たな一日とし、日々前進していくことを心から願っています。最後にいつもの言葉を贈ります。
 One day, one discovery.
 結びに、本日御臨席の皆様の御多幸を御祈念申し上げますとともに、卒業生並びに在校生に対して引き続き温かい御支援をお願い申し上げ、式辞といたします。

   平成25年3月9日
 
埼玉県立和光国際高等学校長 亀卦川 誠也